2017年 6月
トラバーチン造形の郵便ポスト
「オリジナル」「手作り」「一点もの」が大好きな人へ
もしも、あなたがお家を建てたいと思ったら
大工さんに頼むことでしょう。
お部屋に素敵な家具を置きたい場合は、
家具職人さんに作ってもらいますね。
では、【 郵便ポストのある石塀 】を
玄関前に欲しいなと思ったら・・・
おまかせください。
八幡工業・ナチュラワイズがこしらえます。
上の写真は、完成した「トラバーチン」の石塀。
トラバーチンは中庭や庭園の小道の舗装にも使われる石材です。
ただし、これはモルタル造形による擬石細工です。
八幡工業は下地処理から、エイジング塗装仕上げまでを担当。
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では、作業の様子をみていきましょう。
まず、左官で下地のモルタル塗りをしながら
補強のためのファイバーメッシュを前面に伏せ込みます。
ちなみに、ブロックとポスト設置は外構工事の方に
あらかじめ作っておいていただきました。
下地処理が終わったら、
特殊造形用モルタルを塗り重ねていきます。
ここからトラバーチン造形がはじまります。
さて、
「トラバーチン」は古来より、よく利用されている建築材料で
河川などに沈殿した石灰分の多い多孔質の石材から作られます。
古代ローマ人が建てたローマのコロッセオは、
その大部分がトラバーチンでできた世界最大の建築物で有名ですね。
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造形のポイントは石版のサイズの目地を入れること
(*参考写真)
そして、トラバーチンの特徴である孔や溝の表現。
ブラシや鏝をつかって巣穴のテクスチャーを作っていきます。
造形が終わり、エイジング塗装チームに引き継ぎます。
下塗りをしてから、一枚ずつ塗装仕上げしていきます。
ベースの白塗装が完了
仕上げの途中
表と裏を確認しながらの作業です。
全体のバランスを見ながら
一枚ごとにエイジング塗装を施していきます。
完成した「オリジナル」「手作り」「一点もの」の
【 郵便ポストのある石塀 】 トラバーチン擬石仕上げ。
八幡工業・ナチュラワイズにご依頼いただけましたら、
高価な石材を海外から取り寄せる必要はありません。
現場でお好みの石のサイズ、色調、テクスチャーの
リクエストにお応えできるのが
モルタル造形による擬石仕上げなのです。
最後に
石に直接 彫り込んだ 「施主様の表札」。
お好きな書体で、お好きな場所へ施工します。
これも左官の技術です。
塀の「掻き落とし仕上げ」しました。
左官仕上げの一種。「掻き落とし仕上げ」
モルタルなどの表面が乾く前に金串・こて・ブラシなどで引っ掻き、
表面に細かい凹凸のある仕上がりにすること。
左官による代表的な 高級仕上げのひとつです。
今回は、松戸のお屋敷の塀で「掻き落とし仕上げ」のご依頼をうけました。
しかしながら 長い塀ですね。
下地のモルタル乾燥後数日間ののち、作業はまず塗り付けから。
「掻き落とし仕上げ」用に調合した骨材入り色モルタルを塗り重ねます。
モルタルの水気がしまってきたところで、
目地部分の輪郭を定規で押さえながら作っていきます。
そして乾ききる前に 鏝で一気呵成に
ガリガリと全体を掻き落としていきます。
砂がバラバラと下に落ちるのでしっかり養生しておきことが大事です。
これが掻き落としが済み、目地部の輪郭がくっきりと出た様子
木の陰が風情を感じる、日本人の心に響く左官壁の仕上がり。
後日、乾いたところで
【 浸透性の撥水材】を噴霧器で塗布します。
これで汚れの防止になります。
今回の撥水・防汚材は
「ウォーターセラミック」という製品を使いました。
最後に目地材を慎重に外します。
さあ、完了確認です。
こぼれた砂をきれいに清掃して
養生を撤去したらお引き渡しです。
お疲れ様でした。
左官による駐車場の「洗い出し仕上げ」とは
足立区の住宅兼工場のまえの大型駐車場
村松工務店さんの新築現場で
こちらの土間を「洗い出し仕上げ」させていただきました。
御影石や大理石の砕石などの種石(骨材)を混ぜたモルタルを塗り、
完全に硬化する前にワイヤブラシなどで水洗いして、
表面に石粒を浮きたたせる仕上げ技法。
アップにするとこんな感じ、みなさんも見たことあるはずです。
大昔から世界中でおこなわれている伝統の工法なのです。
では、作り方の解説です。
1.事前にシーラー処理
2.ミキサーでセメントと骨材を攪拌
3.床にながしたら、鏝で平らに均す
今回使用した材料は ストーンフィーネ stonefine
株式会社ヤブ原さんの製品です。
ブロードカラー 7.0kg
下塗用混和液 0.4kg
下塗用粉体 0.8kg
1箱で およそ1㎡です。(塗り厚 12mmの場合)
NERI-S工法 ナンバー4401
骨材は専用の小さい黒砂利を使いました。
駐車場ですから、車が乗っても大丈夫なように
厚みは 15~20ミリと たっぷりの打設です。
藤井君が 縁石との境界を道路面引き鏝でおさえています。
こうして目地を切って斜めに仕上げておくことで
欠けたり、砂利が抜けやすい端っこの処理は万全です。
この日は天気が良かったので
鏝で押さえたら 早めにしまりはじめました。
休む暇なく、すぐに洗いの工程です。
メーカーの斎藤さんも作業用のつなぎで応援に来てくれ、
職人が流しやすいように水ホースを持っていてくれました。
仕上がった床がホースで傷つかないようにという配慮
現場を知っている営業さんの存在、職人の心強い味方です。
勾配の上流で水を流しながら
下の方では鉄尾さんがローラーでノロをそ~っとぬぐっていきます。
徐々に きれいな石目があらわれてきました。
この濡れ色がまたいいんです。
洗い出しの良し悪しは、乾いたときにわかるのですが
実は、雨の日の風情ある美しさがたまりません。
最後の仕上げは、濡れたままではいけません。
スポンジを使って、石の表面に付着したセメントの残りを
丁寧に拭き取ること。
これなくしては、きれいな石目が残りません。
すっかり水気がとれたら乾燥期間をしっかり確保して完成です。
どんなにきれいに拭いても
モルタルというのものは、どうしても左官屋泣かせの「エフロ」がおきます。
ムラのようにみえるのがエフロです。
エフロレッセンス(白華現象)が表出する主な原因は、モルタル中の水酸化カルシウムが、
浸入した雨水などに溶けてにじみ出し、空気中の炭酸ガスと反応して炭酸カルシウム となったものです。
白く変色したように見えるので施主様からのクレームとなりやすい現象です。
その部分には、後日「酸洗い」をかけます。
上記の写真のような製品を用いて除去作業を行います。
エフロが目立たなくなりました。
というわけで完成
もう、車のタイヤが乗っても大丈夫!!
お隣さんの駐車場とひと味ちがう
この手作り「洗い出し仕上げ」いかがですか。
もちろん、玄関やお庭にもいいですね!
石のサイズ・色と目地のカラーの組合せで
あなただけのオリジナルな床ができます。
お問い合わせはお気軽に八幡工業・ナチュラワイズまでどうぞ
電話 03-5876-3375
※ 製品情報 HP ↓
http://www.yabuhara.co.jp/stonefine/products/neri/index.html
埼玉にオープン!「住まいの体感モール」造形編
無垢スタイル建築設計株式会社さんの新店舗 がオープン
ここは実際に触って、見て、感じる 『住まいの体感モール』
休日の見学は、ここ一か所で満足!
もう、いろんな住宅展示場をまわってクタクタになることも
メーカーさんのショールームツアーをして悩むこともないです。
*一足先に見学させていただいた前回のお話は ↓ こちら
https://www.naturalwall.jp/?p=3580
- 住まいの体感モール
- 住所:〒339-0056 埼玉県さいたま市岩槻区加倉4-14-6
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さあ後編は、ここから八幡工業の出番です。
外部柱型の施工は八幡工業の特殊造形スタッフが担当させていただきました。
この柱、石張りに見えるでしょ!
ていうか、石張りにしか見えませんよね。
実は、八幡工業は石屋さん!!
いえいえ、左官屋です。
ですから 石はモルタルで造形するのです。
これが下地のモルタル塗りの段階
石調に彫っています!
そう彫刻です。
ですからリクエストがあれば、
好きな石材を好きな大きさに
目地の幅も含め柔軟にお答えできます。
形が決まったら、
最後はエイジング塗装で仕上げます。
アップしてみます。
完成、たくさん作りました。
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無垢スタイル建築設計株式会社さんからのご依頼で
上尾のお施主様のお宅の外壁造形をさせていただきましたので
最新施工例もご紹介します。
増築部分の石積みモルタル造形
最初はラフに線を引きます。
彫りこんでいきます。
「目地は極力細く」という難しいリクエスト
目地なしの場合、通常は15~20ミリの塗り厚が
倍くらいの塗り厚にしないと自然な感じにならないので
職人さんは、なかなか大変だったようです。
苦労の甲斐あって
堂々の石積みが完成しました!!
黒いガルバリウム鋼板の母屋とのマッチングもいいですね!
今回、お手伝いさせていただいたのは
埼玉の 『無垢スタイル建築設計株式会社』 様 でした。
ありがとうございました。
埼玉にオープン!「住まいの体感モール」前編
いつもお世話になっています
無垢スタイルさんの 新店舗
「住まいの体感モール」がオープン
業者向けのレセプションにおじゃましてきました。
モール!!と、いうだけあって3フロアーにわたって、とにかく広い~~
体験ブース、モデルルームもデザインの異なる部屋がたくさん!
国道16号線沿い
東北自動車道 岩槻インターチェンジおりてすぐ
ここは実際に触って、見て、感じることのできる『住まいの体感モール』。
無垢スタイル建築設計株式会社
http://www.muku.co.jp/
中に入ると埋め尽くすほどのお祝いのお花
おめでとうございます!!
一階部分は 耐震構造やお家のシステムの解説コーナー
外壁の仕組みの模型、内装や断熱の説明
各種屋根材の紹介
そして、高齢者や車椅子用 バリアフリータイプのキッチン
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2階にあがると
そこはまるで映画のセットのようなお部屋がぞくぞくと
まず、ゴージャスなリビング
そしてキッチン Lixil 社 のシステムキッチン
北欧スタイル のキッチン
ちょっとしたスペースにも一味違うデザイン
なかでも私が「お~~いいな」と思った
タカラスタンダードの ホーロー製のバスルーム
鋳物なので驚くほど重たいて丈夫、そして汚れに強くきれい
壁全部がホーローなので、マグネットでフックやタイマーが脱着可能
これお掃除にも便利そうです
ドアの見本コーナー
珪藻土塗り壁のカラー見本
無垢スタイルさんの代名詞でもある
国産 無垢の天然床材 と 自然塗料の色見本
【 まとめ 】
「住まいの体感モール」は このように
断熱体験やバリアフリー体験、スタイルごとのインテリアゾーンなどなど
実際に体感して住まいの理解を深めることのできるショールームです。
ここ一軒行けば いろんな住宅展示場をまわったり
メーカーさんのショールームを見学しなくてすむという感じでした。
やっぱり、実際に足を運んで体感したくなりますね!
- 住まいの体感モール
- 住所:〒339-0056 埼玉県さいたま市岩槻区加倉4-14-6
- 電話:048-797-6269
- 営業:時間午前9時〜午後8時
- 定休日:毎週水曜日(第2・4火曜日)
- https://goo.gl/maps/mtz2S7BQvF32
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さあ、ここからが八幡工業の出番です。
この柱、石張りに見えるでしょ!
ていうか、石張りにしか見えません。
この部分の施工を 左官・特殊造形でやらせていただきました。
くわしくは次回を お楽しみに!!
https://www.naturalwall.jp/?p=3581
今までにない杉並ショールーム
LUCASA DESIGN 杉並ショールーム がオープン
株式会社ホーク・ワン様からご案内いただきましたので
営業・斎藤が お祝いにおじゃましてきました。
杉並の幹線道路、井の頭通り沿いにそびえたつ白い建物
今までにないショールームという噂に、期待がふくらみます。
http://www.hawk-one.jp/lucasa/
八幡工業でお手伝いさせていただいたのは外壁の左官工事
フランスの高級住宅を思わせる重厚でモダンな塗り壁材
『 Senikabe セニカベ 』 という材料で仕上げさせていただきました。
セニカベは外装専用に開発された耐久型の欧州漆喰です。
お好みのテクスチャーと色を組み合わせることで様々な外観の演出が可能です。
優れた耐久性があり、100年経過すると本物の石の強度に戻ると言われています。
天然素材の性質上、表面に静電気が発生しにくいため、空気中の汚れが付着しにくい素材です。
製品に関して詳しくは セニデコフランス合同会社 のHP をご覧ください。
http://senidecofrance.co.jp/collection/senikabe/index.html
この日は内覧会ということで、
たくさんのお客様、関係各社がご挨拶にお集まりでした。
来場者の 革靴も心なしか、高級にみえる。
では、僭越ながら内部をご紹介させていただきます。
吹き抜けの玄関
解放感たっぷり 太陽サンサンです
一階のラウンジ
奥のライブラリースペース
建築関係の蔵書がたっぷり収納された壁一面の書棚
二階にあがります。
打合せの部屋でしょうか
石積みの造形的な空間に遭遇
調度品や絵画がいちいちカッコ良いです
三階には光あふれるジャグジーバス
おっと~ これはイタリア磨きの壁
照明効果がニクい演出です
寝室へと導く 大理石のような通路でした。
わ~~お ラグジュアリーなホテルのスウィートルームのような寝室
屋上テラスです。
大勢でバーベキューパーティーできそうです。
お土産にいただいた 豪華なパンフレット
どうです、
「今までにない! まったく新しいショールーム!!」
このキャッチコピーにまちがいないですね。
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