沖縄紅型(びんがた)調の造形デザインの壁
今回は、特殊な壁の制作を営業:斎藤がレポートします。
沖縄の美しい海と空が好きな施主からのリクエストに答え
クリスマスまでに完成をめざした葛飾区の住宅エントランスの造形壁。
*デザイナー:谷が担当した、紅型調のデザインスケッチ
琉球びんがたは、14~15世紀頃に始まったといわれています。
紅型は琉球王府、首里、浦添を中心に、婦人の礼装として、
また神事に関する古式の服装として摺込みの手法で染められたのが、
琉球紅型のおこりだといわれています。
※ 完成した作品
下地はブロック塀、周囲は外壁と同じ赤いブリックレンガタイル
真っ白い塗り壁には、家族でビーチコーミング採取した貝殻
そして、大小さまざまなサイズの砂利が埋め込まれています。
今回は初めての施工でしたので、
事前に会社の倉庫作業場にてテスト制作をしました。
手順や乾き具合、模様の出来栄えを確認してOK!
これはちょっとケルトの文様にも見えるデザインですね。
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そして、本番!
植え込みをマスカーで養生
あらかじめ下地までは出来ていています。
造形用セメントの白に寒水石を混ぜて捏ねます。
鏝でたっぷり塗ります。
ポイントは「フラットではなく、わざとでこぼこに塗る」のです。
モルタルが乾くまですぐにフリーハンドで
貝殻、石を張り付けて模様を作っていきます。
花、波模様、風 、植物 ・・・
リズムのある配置でいろんなものが表現されます。
全体のバランスを確認しながらノンストップの業です。
締まり具合をみて 一気に「搔き落とし仕上げ」です。
全体像見ていただきます。
『たねあかし』です。
実は、八幡工業の吉彦専務の自宅でした。
工事は施主自ら行いました。
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おまけ(壁の裏側)
アワビ貝は、キラキラの螺鈿にかかせないアイテム
酸に数時間漬け ブラシで苔や汚れを取り除きます。
そして洗った後、ハンマーで細かく砕きます。
壁の裏側は、貝と砂を伏せ込み、押さえた後
洗い出し仕上げとしました。
日々、斬新なデザインをプラスした、
あらたな施工法に挑戦し続ける左官。
イメージを伝えたら 『すすっと』デザイン
デザイン決まったら 『ぱぱっと』施工
素早い対応でみなさまのご希望にお答えします。
それが、八幡工業・ナチュラワイズです。
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